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「膵炎には低脂肪のフードを」と言われた矢先に、腎臓病も見つかった――
そんな診断を受けて、毎日の食事をどう組み立てればいいのか途方に暮れている飼い主さんは少なくありません。
膵炎の食事管理では脂肪を抑えることが基本ですが、腎臓病ではリンやタンパク質の制限が求められます。
どちらか一方に振り切ると、もう一方の病気に負担をかけてしまう。
この「相反する要求」が、併発時のフード選びを難しくしている最大の理由です。
この記事では、なぜ膵炎と腎臓病の食事要求がぶつかるのかを整理したうえで、両立を目指すための考え方と、市販フードの具体的な選択肢を比較します。
獣医師監修のもと、栄養バランスの落としどころや注意点を解説していきますので、主治医との相談材料としてお役立てください。
この記事の著者・監修者:Dr.サク(臨床10年以上)
現役の獣医師、都内動物病院に勤務。腎臓病を中心に、食事療法で数多くの犬の健康寿命を延ばしてきた実績を持つ。専門的な医学的知見に基づき、愛犬に本当に必要なフードを厳選しています。
なぜ膵炎×腎臓病の併発は食事が難しいのか
膵炎と腎臓病は、それぞれ単独でも食事管理が重要な疾患です。しかし併発した場合、それぞれが求める栄養条件が正面からぶつかることがあります。まずは、なぜ「難しい」のかを整理するところから始めましょう。
膵炎が求める食事=低脂肪
膵炎を経験した犬の食事で最も重視されるのが、脂肪の制限です。膵炎の再発予防・管理の両面で、低脂肪の食事は基本方針として広く認められています。
脂肪が膵臓に負担をかける理由
膵臓は、食べ物に含まれる脂肪を消化するためにリパーゼという酵素を分泌します。
食事中の脂肪が多いほど、膵臓は大量のリパーゼを分泌する必要が出てきます。
膵炎は膵臓の炎症であり、すでに負担がかかっている状態の膵臓にさらなる仕事を課すことは、炎症の悪化や再発につながるリスクがあります。
このため、膵炎を経験した犬や膵炎リスクが高い犬に対しては、食事中の脂肪を控えめにすることが一般的な管理方針とされています。具体的にどの程度まで制限すべきかは個体の状態によって異なります。
腎臓病が求める食事=低リン・低タンパク
一方、慢性腎臓病の食事管理で重視されるのは、リンとタンパク質の制限です。腎臓の機能が低下した犬では、これらの栄養素のコントロールが病気の進行を緩やかにする助けになるとされています。
リン・タンパクの制限が腎臓を守る理由
腎臓は血液をろ過して老廃物を排泄する臓器です。
タンパク質を代謝するときに生じる老廃物(尿素窒素やクレアチニンなど)は腎臓を通じて排泄されますが、腎機能が低下している状態では排泄が追いつかず、体内に蓄積しやすくなります。
タンパク質を適度に制限することで、腎臓にかかる負荷を軽減し、残された腎機能を少しでも長く維持しようというのが基本的な考え方です。
とくにリン制限が重要とされる背景
リンは体内でカルシウムとバランスをとりながら骨や細胞の機能を支えているミネラルですが、腎機能が低下するとリンの排泄がうまくいかなくなり、血中リン濃度が上昇します。
血中リンの上昇は腎臓病の進行を早める要因の一つとして広く認識されており、獣医栄養学の分野でもリン制限は腎臓病の食事管理における最重要項目の一つとされています。
腎臓療法食がタンパク質だけでなくリンを厳しく制限している理由はここにあり、実際に主要な腎臓療法食はリン含有量を低く設計しています。
両者の要求が相反するポイント
ここまで見てきたように、膵炎は「脂肪を減らせ」、腎臓病は「リンとタンパクを減らせ」と求めます。それぞれ単独であれば対応は比較的明快ですが、併発すると困った事態が生じます。
低脂肪と低タンパクを同時にやる弊害
食事のエネルギー源は、大きく分けて「脂肪」「タンパク質」「炭水化物」の三つです。膵炎のために脂肪を減らし、腎臓病のためにタンパク質も減らすとなると、残るエネルギー源は炭水化物だけになります。
脂肪もタンパクも削るとカロリー不足・筋肉量低下に陥るジレンマ
脂肪は同じ重量あたりのカロリーがタンパク質や炭水化物の約2.25倍あります。
このため、脂肪を大幅にカットすると食事全体のカロリー密度が一気に下がります。
そこにタンパク質の制限まで加わると、犬が必要なカロリーを摂りきれなくなるリスクが高まります。
カロリーが足りない状態が続くと、体はエネルギーを確保するために自分の筋肉を分解し始めます。筋肉が落ちれば体力も免疫力も低下しますし、筋肉の分解で生じた老廃物がさらに腎臓に負担をかけるという悪循環に陥ることもあります。
具体例(痩せ・低栄養に傾くケース)
たとえば、膵炎後の食事管理で脂質を厳しく制限したフードを与えていた犬が、その後腎臓病を指摘されてタンパク質も控えるよう指導されたとします。
脂質もタンパク質も低いフードに切り替えた結果、食べる量は変わらないのに体重が減り続け、被毛のツヤが失われ、元気がなくなる――こうしたケースは臨床の現場でも珍しくありません。
この「脂肪を減らしたいけどタンパク質も減らしたい、でも両方減らすとカロリーが足りない」というジレンマこそが、併発時の食事管理を複雑にしている核心です。
併発時の食事の考え方と優先順位
膵炎と腎臓病の食事要求が相反することを理解したうえで、では実際にどう折り合いをつけるのか。ここでは、優先順位の考え方と栄養面での「落としどころ」を整理します。
どちらの疾患を優先するかは状態で変わる
併発時に「膵炎と腎臓病、どちらの食事を優先すべきか」という問いに対して、一律の正解はありません。優先順位は、そのときの愛犬の病態によって変わります。
急性膵炎が激しいとき/腎臓病が進行しているとき
急性膵炎を発症して嘔吐や腹痛が激しい局面では、まず膵臓の炎症を鎮めることが最優先となり、低脂肪を徹底した食事管理が求められます。
一方、腎臓病がIRIS(国際獣医腎臓病学会)のステージ3~4に進行しており、血中リン濃度や尿素窒素が顕著に上昇している場合は、腎臓への負荷軽減が急務となります。
どちらを優先すべきかは、そのときの検査数値や臨床症状をもとに主治医が判断します。 飼い主さんの自己判断で優先順位を決めることは避けてください。
両立を狙うときの栄養の落としどころ
急性期を脱し、膵炎も腎臓病もある程度安定している状態であれば、両立を目指した「中庸」の食事設計を検討する段階に入ります。
低脂肪を確保しつつタンパクを削りすぎない中庸設計
両立のポイントは、「脂肪は確実に抑える」「タンパク質は過度に削りすぎず、腎臓に配慮した範囲で中程度を維持する」という考え方です。
脂肪を下げることで膵臓への負担を減らしつつ、タンパク質をある程度残すことで筋肉量の維持やカロリー確保を図る――これが「中庸設計」の基本的な方向性です。
ステージ別の考え方(初期~中期 vs 進行期)
腎臓病が初期~中期(IRISステージ1~2)の段階であれば、リンやタンパク質の制限はそこまで厳格でなくてよいとされるケースもあります。
この場合、低脂肪を最優先にしつつ、タンパク質をやや控えめにする程度のバランスで管理できる可能性があります。
一方、腎臓病が進行期(ステージ3~4)に入っている場合は、リン制限の優先度が格段に上がります。
この段階では、リンを厳しく抑えた腎臓療法食を軸にしつつ、脂肪についてはフードの選択肢やトッピングで工夫する方向を主治医と相談することになるでしょう。
手作り食での両立が難しい理由
「それなら、自分で食材を選んで手作りすれば両方の条件を満たせるのでは」と考える飼い主さんもいらっしゃいます。気持ちはよく分かりますが、併発時の手作り食にはかなりのハードルがあります。
栄養計算とリン管理の難しさ
膵炎と腎臓病を併発した犬の手作り食では、脂肪・タンパク質・リンの三つを同時にコントロールしなければなりません。
リンは食材ごとに含有量が大きく異なり、食材の組み合わせで総量が大きく変動します。
脂肪とタンパク質のバランスまで合わせると、栄養計算の難度は非常に高くなります。
自己流で「低脂肪で腎臓によさそうな食材」を選んだつもりでも、実際にはリンが過剰だったり、カロリーが不足していたりするケースは少なくありません。
併発時の手作り食を検討する場合は、獣医栄養学の専門知識を持つ獣医師に栄養設計を依頼することを強くおすすめします
併発に使える市販フードの比較
ここからは、膵炎と腎臓病を併発した犬に使える可能性がある市販フードを、栄養成分の数値に基づいて比較します。選択肢を把握するための材料として活用してください。
療法食と健康サポート食の位置づけの違い
市販フードのなかで腎臓ケアを掲げる製品には、大きく分けて「獣医療法食」と「健康サポート食(総合栄養食や一般食の中で特定の栄養配慮をしたもの)」があります。
獣医療法食(ヒルズ k/dやロイヤルカナン 腎臓サポートなど)は、特定の疾患の栄養管理を目的として設計されており、長年にわたる臨床データの蓄積があります。獣医師の指導のもとで使用することが前提とされています。
一方、健康サポート食は、特定の栄養素を配慮した設計ではあるものの、獣医療法食とは臨床試験やエビデンスの蓄積の重みが異なります。このことは、フード選びの際に理解しておくべき前提です。
脂質・リン・タンパクで主要フードを比較
膵炎×腎臓病の併発で重要な三つの栄養指標――脂質・リン・タンパク質について、主要フードを比較します。
比較表(確定成分値)
以下の成分値はすべて乾物量(DM)基準で統一しています。フードの水分量の違いによる数値のブレを排除し、公平に比較するためです。保証分析値(as-fed)とは数値が異なりますのでご注意ください。
| 項目 | 和漢みらい腎臓用 | ヒルズ k/d | ロイヤルカナン 腎臓サポート |
|---|---|---|---|
| 脂質(DM) | 約7.6% | 21.0% | 約17.9% |
| タンパク質(DM) | 約20% | 15.0% | 約13~15% |
| リン(DM) | 約0.56%以上 | 0.25% | 約0.2%前後 |
| 膵炎(低脂肪) | ◎ | ✗ | ✗ |
| 腎臓(リン制限) | △ | ◎ | ◎ |
| 区分 | 健康サポート食 | 獣医療法食 | 獣医療法食 |
和漢みらい腎臓用
脂質が約7.6%(DM)と、この比較のなかでは圧倒的に低い値です。膵炎の管理で低脂肪が外せない場合に、脂質面での条件を満たしやすい点が強みです。タンパク質は約20%(DM)で、腎臓病に配慮しながらも過度に削りすぎない中程度の設計です。
一方、リンは約0.56%以上(DM)であり、k/dの0.25%やロイヤルカナン 腎臓サポートの約0.2%前後と比べると、リン制限は明らかに緩い設計です。腎臓病が進行して厳格なリン管理が必要な段階には向かない場合があります。
適応=膵炎併発で低脂肪が外せず腎臓が初期~中期の子
上記のとおり、和漢みらい腎臓用が合うのは「膵炎の低脂肪管理」と「腎臓病初期~中期のケア」を両立したいケースです。
腎臓病が進行期に入っている場合は、リン制限を優先してk/dやロイヤルカナン 腎臓サポートを軸にしつつ、脂肪については別途対策を検討する方が現実的です。

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ヒルズ k/d
腎臓療法食として長い臨床実績を持つ製品です。リンは0.25%(DM)と非常に低く、腎臓病のリン管理においては高い信頼性があります。タンパク質も15.0%(DM)に抑えられており、腎臓への負荷軽減を徹底した設計です。
ただし、脂質は21.0%(DM)と高めです。膵炎を併発している犬にとっては脂肪過多となるため、膵炎のリスクが高い場合にはそのまま使い続けることに懸念が生じます。
ロイヤルカナン 腎臓サポート
こちらも腎臓療法食として広く使われている製品です。リンは約0.2%前後(DM)と最も低い水準にあり、腎臓のリン管理では最も強い設計です。タンパク質も約13~15%(DM)に抑えられています。
一方で脂質は約17.9%(DM)あり、k/dほどではないものの、膵炎の低脂肪管理との両立は難しい水準です。
どう選ぶか(判断軸)
上の比較から明らかなとおり、脂質(膵炎軸)で優位なのは和漢みらい腎臓用、リン(腎臓軸)で優位なのはk/dとロイヤルカナン 腎臓サポートです。三つの指標すべてで万能な製品は、現時点では存在しません。
判断の軸は、「いまの愛犬にとって、低脂肪を確保することとリンを厳しく抑えることのどちらがより優先度が高いか」です。
- 膵炎の再発リスクが高く、腎臓病は初期~中期 → 低脂肪を優先する方向
- 腎臓病が進行期で血中リンが上昇している → リン制限を優先する方向
- 両方の重症度が同程度 → 主治医と検査数値を見ながら判断
和漢みらい腎臓用が併発に向く理由と注意点
前章の比較で全体像を把握したところで、ここでは和漢みらい腎臓用に焦点を絞り、膵炎と腎臓病の併発ケースにおける強みと、正直に認識しておくべき弱みを整理します。
向いている理由
脂質約7.6%で膵炎の低脂肪を満たす
和漢みらい腎臓用の脂質は約7.6%(DM)です。ロイヤルカナン 腎臓サポートの約17.9%(DM)と比較すると半分以下であり、膵炎の食事管理で求められる低脂肪の条件を満たしやすい水準です。
腎臓ケアを掲げるフードの多くは、カロリー密度を上げるために脂質を高めに設定する傾向があります。
その結果、腎臓には配慮できても膵炎には向かないというジレンマが生じます。
和漢みらい腎臓用は脂質を低く抑えている点で、このジレンマを一定程度回避できるフードです。
タンパク質約20%で腎臓配慮しつつ削りすぎない
タンパク質は約20%(DM)です。k/dの15.0%やロイヤルカナン 腎臓サポートの約13~15%と比べるとやや高めですが、腎臓病の初期~中期であれば過度な制限が必ずしも必要でないケースもあります。
膵炎でタンパクを過度に削りたくないケースに合う
前述のとおり、脂肪とタンパク質を同時に大幅カットするとカロリー不足や筋肉量低下を招くリスクがあります。
膵炎のために脂肪を厳しく制限しているなかで、タンパク質まで極端に削ってしまうとエネルギー不足に陥りやすくなります。
和漢みらい腎臓用はタンパク質を中程度に維持することで、低脂肪と栄養バランスの両立を図った設計といえます。

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注意点
和漢みらい腎臓用にはメリットがある一方、認識しておくべき限界もあります。
リン制限は強くないため進行した腎臓病には不向きな場合がある
和漢みらい腎臓用のリンは約0.56%以上(DM)です。k/dの0.25%やロイヤルカナン 腎臓サポートの約0.2%前後と比べると、腎臓療法食としては制限が緩い水準です。「腎臓に最適」「腎臓病ならこれ一択」と言える製品ではありません。
腎臓病が初期~中期でリンの数値がまだ安定しているうちは選択肢になりますが、腎臓病が進行して厳格なリン管理が必要な段階では、リン制限に優れたk/dやロイヤルカナン 腎臓サポートの方が適している場合があります。
食いつき・切り替えの工夫
どれほど栄養面で理にかなったフードでも、愛犬が食べてくれなければ意味がありません。膵炎や腎臓病を抱える犬は食欲が落ちていることも多く、新しいフードへの切り替えがうまくいかないケースは珍しくありません。
療法食を食べない子への与え方・ふやかし・トッピング
フードの切り替えは急に行わず、いま食べているフードに少量ずつ混ぜて7~10日かけて移行するのが基本です。以下のような工夫が食いつきの改善に役立つことがあります。
- ぬるま湯でふやかす: フードにぬるま湯を加えてしばらく置くと、香りが立って食いつきが良くなることがあります。腎臓病の犬は飲水量の確保も大切なため、水分補給にもなります。
- 温度を調整する: 常温~人肌程度に温めると、冷たいフードより食べやすくなる犬もいます。電子レンジを使う場合はムラなく混ぜてから与えてください。
日常管理と受診の目安
フード選びが決まったら、日々の管理と定期的なチェックで愛犬の状態を見守ることが大切です。
体重・食欲・飲水量のモニタリング
併発を抱える犬の日常管理で飼い主さんに意識していただきたいのは、以下の三つの指標です。
- 体重: 週に1回、同じ条件で計測する習慣をつけましょう。体重が減り続けている場合はカロリー不足や病状の変化が疑われます。逆に、むくみによる体重増加は腎臓病の進行を示す場合があります。
- 食欲: 「いつもの量を残すようになった」「フードの前で立ち止まるようになった」など、食欲の変化は体調変化の初期サインです。食べる量だけでなく、食べる速度やフードへの反応も観察してください。
- 飲水量: 腎臓病の犬は飲水量が増える傾向があります。極端に増えた場合や、逆に急に減った場合は早めに受診してください。
定期的な再検査の重要性
膵炎と腎臓病の併発では、どちらの疾患も「いまの食事管理で数値が安定しているか」を定期的に確認する必要があります。
血液検査で腎臓の数値(BUN・クレアチニン・SDMA・リンなど)と膵臓の指標(膵特異的リパーゼなど)を定期的にモニタリングし、必要に応じてフードや管理方針を調整していくのが理想的です。
再検査の頻度は病状によって異なりますが、定期的に通院して数値の推移を追うことが重要です。
よくある質問
Q. 併発でも手作り食でいいですか?
膵炎と腎臓病の併発では脂肪・タンパク質・リンの三つを同時にコントロールする必要があり、自己流の手作り食では栄養バランスが崩れるリスクが高くなります。手作り食を希望する場合は、獣医栄養学の知識を持つ獣医師に栄養設計を依頼してください。
Q. 和漢みらい腎臓用だけで栄養は足りますか?
併発している疾患のステージや個体の状態によっては、追加のサプリメントや栄養補助が必要になることもあります。「このフードだけで十分か」は主治医に確認してください。
Q. 療法食を食べないときはどうすればいいですか?
まずはぬるま湯でふやかす、少量の低脂肪トッピング(鶏ささみの煮汁など)を加えるといった工夫を試してみてください。
それでも食べない場合は、無理に続けず獣医師に相談しましょう。
食べないことによる栄養不足は、フードの選択以上に深刻な問題になることがあります。
Q. 低脂肪と低タンパク、どちらを優先すべきですか?
一概には言えません。急性膵炎が活動的なら低脂肪が優先されることが多く、腎臓病が進行期ならリン・タンパク制限の優先度が上がります。愛犬のいまの検査数値と症状をもとに、主治医と相談して決めてください。
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まとめ|併発の食事は「両立」と主治医との連携が鍵
膵炎と腎臓病の併発は、「低脂肪」と「低リン・低タンパク」という相反する要求を一つのフードで満たさなければならない、難しい食事管理を強いられます。
万能な製品は存在しませんが、愛犬の病状のステージを正しく把握し、いまの優先順位を明確にすることで、現実的な「落としどころ」は見つかります。
フードの選択も、日々の管理も、定期的な見直しも、すべて主治医との連携が前提です。この記事の情報を持って、次の診察で主治医にフード選びについて相談してみてください。愛犬にとって最善の食事は、飼い主さんと主治医が一緒に考えたものです。

