「受付で請求書を見た瞬間、血の気が引きませんでしたか?」
『合計:287,400円』
その数字を見て、頭が真っ白になる——私は獣医師として、そんな飼い主さんの表情を、何度も見てきました。
こんにちは、臨床経験10年以上の獣医師・Dr.サクです。
膵炎は、犬の病気の中でも「トップクラスにお金がかかる病気」です。
なぜなら、
- 24時間の点滴が必要
- 入院が数日~1週間以上
- 連続的な検査(血液検査、エコー等)が必要
だからです。
でも、獣医師として、はっきりとお伝えします。
今回の治療費は、愛犬の命を繋いだ「証」です。決してあなたの判断が悪かったわけではありません。
そして、もっと大切なことを伝えます。
「これからの出費」は、あなたの選択で、ゼロに近づけられます。
この記事では、獣医師として、
- 膵炎の治療費のリアルな内訳(明細公開)
- なぜこんなに高いのか(獣医師の本音)
- 「再発」が家計を壊す恐ろしい現実
- 年間50万円を節約する「最大の節約術」
すべて、包み隠さずお伝えします。
「治療費」ではなく、「美味しいご飯」にお金を使う——その選択が、愛犬と、あなたの家計を守ります。
この記事の著者・監修者:Dr.サク(臨床10年以上)
現役の獣医師、都内動物病院に勤務。腎臓病を中心に、食事療法で数多くの犬の健康寿命を延ばしてきた実績を持つ。専門的な医学的知見に基づき、愛犬に本当に必要なフードを厳選しています。
【明細公開】膵炎の治療費シミュレーション|軽症 vs 重症
「膵炎の治療費っていくらかかるの?」
まず、リアルな金額をお見せします。
パターンA:通院治療(軽症の急性膵炎)
軽症の場合、入院せずに通院で治療できることもあります。
【初診日(診断日)】
- 初診料:1,500円
- 血液検査(一般):5,000円
- cPL検査(膵臓の炎症マーカー):8,000円
- エコー検査:5,000円
- 皮下点滴:3,000円
- 制吐剤注射:2,000円
- 痛み止め注射:2,000円
- 内服薬(5日分):3,000円
→ 初診日の合計:29,500円
【2日目~5日目(通院)】
- 再診料:1,000円
- 皮下点滴:3,000円
- 制吐剤注射:2,000円
→ 1日あたり:6,000円 × 4日 = 24,000円
【5日目(回復確認)】
- 血液検査(cPL再検):8,000円
軽症・通院治療の総額:約61,500円
パターンB:入院治療(重症の急性膵炎・5泊6日)
重症の場合、24時間の点滴と集中管理が必要です。
【初診日(診断・入院開始)】
- 初診料:1,500円
- 血液検査(一般):5,000円
- cPL検査:8,000円
- エコー検査:5,000円
- レントゲン(2方向):8,000円
- 静脈カテーテル設置:5,000円
- 入院管理料(24時間体制):15,000円/日
- 静脈点滴(24時間):8,000円/日
- 制吐剤注射:2,000円
- 痛み止め注射:3,000円
- 抗生物質注射:3,000円
→ 初診・入院1日目:63,500円
【2日目~5日目(入院継続)】
- 入院管理料:15,000円/日
- 静脈点滴(24時間):8,000円/日
- 制吐剤注射:2,000円/日
- 痛み止め注射:3,000円/日
- 血液検査(簡易・経過観察):3,000円/日(2日に1回)
→ 1日あたり:約28,000円 × 4日 = 112,000円
【6日目(退院日)】
- 血液検査(cPL再検):8,000円
- エコー検査:5,000円
- 内服薬(10日分):5,000円
→ 退院日:18,000円
重症・入院治療(5泊6日)の総額:約193,500円
さらに重症の場合(7泊8日~)
- DIC(播種性血管内凝固症候群)や多臓器不全を併発した場合
- ICU管理が必要な場合
- 輸血が必要な場合
→ 総額:30万円~50万円
これが、膵炎治療のリアルな金額です。
なぜこんなに高いのか?──獣医師が語る「膵炎治療」の裏側
「なんでこんなに高いんですか?ぼったくりですか?」
そう言われたことが、何度もあります。
獣医師として、正直に説明します。
①24時間の点滴が必要だから
膵炎の治療で最も重要なのが、「膵臓を休ませる」ことです。
そのために:
- 絶食・絶水(膵臓を刺激しない)
- 24時間の静脈点滴(脱水を防ぐ)
が必要です。
点滴を止めると、脱水が進み、ショック状態になります。
だから、24時間ずっと点滴を続けなければならない——これが、入院費が高額になる最大の理由です。
②「入院管理料」は「人件費」
「入院管理料って何ですか?」
これは、あなたの愛犬を24時間見守るスタッフの人件費です。
夜間も、スタッフが2-3時間おきに:
- 点滴の速度をチェック
- 嘔吐・下痢の有無を確認
- バイタルサイン(体温・脈拍・呼吸)を測定
- 急変に備えて待機
しています。
「入院管理料」は、あなたの愛犬の命を守る「保険」です。
③検査を繰り返す理由
「なんで何度も血液検査するんですか?」
膵炎は、刻一刻と状態が変わる病気です。
- 昨日は安定していたのに、今日は悪化
- 炎症マーカーが上がっていないか
- 肝臓・腎臓にダメージが出ていないか
これらを確認するために、連続的な検査が必要なのです。
「検査の回数」が、命を救うこともあります。
「一度治っても終わりではない」再発が家計を壊す
ここからが、最も重要な話です。
「無事に退院できて、良かった…」
でも、安心するのはまだ早いです。
膵炎の再発率:約30-50%
統計によると、急性膵炎を経験した犬の約30-50%が、再発します。
つまり、2頭に1頭は、またあの高額請求が来るのです。
年2回再発すれば、年間50万円が飛ぶ
仮に、年2回再発し、毎回入院(20万円)したとします。
- 1回目の入院:20万円
- 2回目の入院:20万円
- 通院(再発の兆候で):5万円 × 数回
→ 年間:50万円以上
これが、5年続けば、250万円です。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」——これが、家計を壊します。
実際にあった「再発で破産寸前」のケース
私の病院で、こんな飼い主さんがいました。
【症例:トイプードル・9歳・メス】
- 1回目の膵炎:入院費25万円
- 「元気になったから」と、おやつを解禁
- 3ヶ月後、再発:入院費22万円
- 再び「大丈夫そう」と油断
- 半年後、再々発:入院費28万円
→ 1年で:75万円
「先生、もう支払えません…」
涙ながらに言う飼い主さん。
でも、この75万円は、「避けられた出費」だったのです。
獣医師が教える「最大の節約術」は保険ではなく「食事」
「ペット保険に入っていれば…」
そう後悔している方もいるかもしれません。
でも、獣医師として、もっと重要なことをお伝えします。
最大の節約術は、「保険」ではなく、「食事」です。
ペット保険の限界:診断後は入れない
残念ながら、膵炎と診断された後は、ほとんどの保険に入れません。
入れたとしても:
- 膵炎は「免責(補償対象外)」になる
- 保険料が高額になる
つまり、一度膵炎になったら、保険に頼ることはできないのです。
だからこそ「予防」がすべて
獣医師として、断言します。
「再発を防ぐ」ことが、最大の節約です。
そして、再発を防ぐ唯一の方法が、「低脂肪食」です。
【比較ロジック】安いフード vs 高い療法食
ここで、具体的な計算をしてみましょう。
【パターンA:安いフードを選んだ場合(5kgの犬)】
- フード代:月3,000円
- 1年後、再発:入院費20万円
- 2年後、再発:入院費20万円
→ 2年間の合計:3,000円 × 24ヶ月 + 40万円 = 472,000円
【パターンB:高品質な療法食を選んだ場合(5kgの犬)】
- 和漢みらい(膵臓・肝臓用):月8,000円(定期コース)
- 再発なし:入院費0円
→ 2年間の合計:8,000円 × 24ヶ月 = 192,000円
差額:280,000円
つまり、高い療法食を買った方が、2年間で28万円も安いのです。
「高いフードを買うこと」は「賢い節約」
「月8,000円のフードなんて、高すぎる…」
そう思うかもしれません。
でも、獣医師として、こう考えてみてください。
「月8,000円」は、入院費20万円を「分割払い」しているようなもの。
しかも、その「分割払い」で、愛犬は再発の激痛を経験せずに済むのです。
これほど「賢い投資」はありません。
再発を防ぐ「最強の療法食」
ここで、獣医師として推奨する療法食をご紹介します。
【急性期・再発予防】ロイヤルカナン消化器サポート(低脂肪)
【価格】
- 1kg:約2,500円
- 5kgの犬なら、月約7,500円
【特徴】
- 脂質約5.6%で、最も厳格な制限
- 病院で処方される安心感
【再発予防・体質改善】和漢みらいのドッグフード(膵臓・肝臓用)
【価格】
- 1kg:約5,500円(通常)
- 定期コース:3,300円(初回40%OFF、2回目以降20%OFF)
- 5kgの犬なら、月約8,000円(定期コース)
【特徴】
- 脂質約5-6%で、ロイヤルカナンと同等
- 89種類の和漢植物で、体質改善
- 再発を繰り返す子に最強
【なぜ和漢みらいが「節約」になるのか?】
普通の療法食は、「今の炎症を抑える(対症療法)」だけです。
でも、和漢みらいは、「炎症を起こしにくい体質に変える(根本治療)」を目指しています。
つまり、再発率を下げることで、長期的な医療費を削減できるのです。
実際、私の病院で、和漢みらいに切り替えてから1年以上再発していない子が何頭もいます。
【維持期・予防】うまか(UMAKA)
【価格】
- 1.5kg:約5,500円(通常)
- 定期コース:3,278円(初回40%OFF)
- 5kgの犬なら、月約6,500円(定期コース)
【特徴】
- 脂質約9.5%で、維持期に最適
- 国産鶏肉100%で、食いつき抜群
膵炎の子のペット保険事情
「今からでも保険に入れますか?」
残念ながら、膵炎と診断された後は、ほとんどの保険に入れません。
診断後でも入れる保険はあるか?
一部の「少額短期保険」では、持病があっても入れることがありますが:
- 膵炎は「免責(補償対象外)」
- 保険料が高額
- 補償額が少ない(年間50万円まで、等)
→ 実質、意味がないことが多い
まだ「疑い」段階なら、即日加入すべき
もし、まだ「膵炎の疑い」段階で、確定診断を受けていないなら、今すぐ保険に加入してください。
診断が確定する前なら、保険に入れます。
【実例】「食事に投資」して年間30万円を節約した飼い主さん
最後に、私の病院で実際にあったケースをご紹介します。
【症例:ミニチュアシュナウザー・7歳・オス】
【1年目】
- 膵炎で入院:25万円
- 退院後、ロイヤルカナン消化器サポート(月7,500円)を継続
- 「高い」と感じ、3ヶ月後に市販の「低脂肪」フード(月3,000円)に変更
- 半年後、再発:入院費22万円
→ 1年目の総額:47万円 + フード代4.5万円 = 51.5万円
【2年目】
- 私から「和漢みらい」を提案
- 「もうこれ以上、入院させたくない」と決意し、切り替え
- 月8,000円(定期コース)を継続
- 2年目、再発なし
→ 2年目の総額:フード代9.6万円のみ
【飼い主さんの言葉】
「先生、正直、最初は『月8,000円は高い』と思っていました。でも、入院費に比べたら、全然安いですね。それに、愛犬が元気でいてくれることが、何よりの節約です」
これが、「賢い投資」の力です。
まとめ:「治療費」ではなく「美味しいご飯」にお金を使おう
今回の入院費、本当にお疲れ様でした。
その治療費は、愛犬の命を繋いだ「証」です。
あなたの判断は、間違っていません。
でも、獣医師として、これだけは伝えたい。
「これからは、『治療費』ではなく、『美味しいご飯』にお金を使いましょう。」
【今日からできること】
- 低脂肪療法食(和漢みらい、ロイヤルカナン等)に切り替える
- 人間の食べ物を絶対に与えない(家族全員で徹底)
- 定期的に血液検査(3-6ヶ月に1回)で、再発の兆候をチェック
これだけで、年間50万円の出費を、ゼロにできます。
「月8,000円のフード」は、「月8,000円の安心」です。
愛犬の笑顔と、あなたの家計を守るために、一緒に頑張りましょう。
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