「低脂肪のドッグフード、種類がありすぎて何を選べばいいか分からない…」
膵炎、肥満、高脂血症——愛犬の健康を守るために「低脂肪フード」を探しているあなた。でも、店頭やネットには何十種類もの商品があり、どれが本当に「低脂肪」なのか判断できず、困っていませんか?
こんにちは、臨床経験10年以上の獣医師・Dr.サクです。
診察室で「先生、低脂肪フードってどれを選べばいいんですか?」という質問を、毎日のように受けます。実は、「低脂肪」と書かれていても、獣医師の基準では全く低脂肪ではない商品が山ほどあるのです。
この記事では、獣医師として本当に信頼できる低脂肪フードだけを厳選し、
- 獣医師が使う「低脂肪」の明確な基準(乾物重量10%以下)
- 目的別のおすすめフードランキング(治療・維持・コスパ)
- 膵炎・肥満・高脂血症、それぞれに最適な選び方
すべてお伝えします。この記事を読めば、もう迷うことはありません。愛犬の命と健康を守る「正しい選択」ができるようになります。
この記事の著者・監修者:Dr.サク(臨床10年以上)
現役の獣医師、都内動物病院に勤務。腎臓病を中心に、食事療法で数多くの犬の健康寿命を延ばしてきた実績を持つ。専門的な医学的知見に基づき、愛犬に本当に必要なフードを厳選しています。
なぜ「低脂肪」が必要なのか?獣医師が教える3つの理由
まず、なぜ低脂肪フードが必要なのかを整理しましょう。
①膵炎:脂肪が膵臓を刺激し、激痛を引き起こす
膵炎は、膵臓が自分自身を消化してしまう恐ろしい病気です。高脂肪食が最大のトリガーとなり、一度発症すると繰り返しやすくなります。
膵炎の犬には、乾物重量で脂肪分10%以下、理想は5-8%のフードが必要です。
②肥満:カロリーの元凶は「脂肪」
脂肪は1gあたり約9kcalと、炭水化物やタンパク質(各4kcal)の2倍以上のエネルギーを持ちます。つまり、脂肪を減らすことが、最も効率的なダイエットなのです。
③高脂血症:血液中の脂質が高く、病気のリスク増
シュナウザーやシェルティなどの犬種に多い病気。放置すると、膵炎や動脈硬化を引き起こします。低脂肪食で血中脂質をコントロールすることが必須です。
【重要】失敗しない低脂肪フードの選び方|獣医師の3つの基準
「パッケージに低脂肪って書いてあるから大丈夫」——実は、それが最大の落とし穴です。
基準①「乾物重量」で脂肪分10%以下を選ぶ
ドッグフードの袋に書かれている「粗脂肪○%」は、水分を含んだ状態の数値です。でも、フードによって水分量が全然違います(ドライは10%、ウェットは75%以上)。
だから、水分を除いた「乾物重量(Dry Matter Basis)」で比較しなければ、正確な判断ができません。
【計算式】
乾物重量での脂肪% = (表示の粗脂肪% ÷ (100 – 水分%)) × 100
【目安】
- 治療目的(膵炎・重度の高脂血症): 乾物重量5-8%
- 予防・維持(肥満・軽度の高脂血症): 乾物重量8-12%
- 一般的な「低脂肪」市販品: 乾物重量12-15%(実はそこまで低くない)
基準②消化の良さ(原材料の質)
いくら脂肪分が低くても、消化に悪い原材料だと、膵臓や胃腸に負担をかけます。
避けるべき原材料:
- 「ミートミール」「肉類副産物」など、何の肉か不明なもの
- 大量の穀物(トウモロコシ・小麦など)が主原料
選ぶべき原材料:
- 「鶏肉」「鹿肉」「白身魚」など、明確に記載されているもの
- 消化の良い炭水化物(白米・サツマイモなど)
基準③添加物が少なく、安全性が高い
合成保存料、着色料、香料が大量に入ったフードは、胃腸に負担をかけます。特に膵炎の犬には、できるだけ添加物の少ないフードを選んでください。
【目的別】獣医師厳選・低脂肪ドッグフードランキング
ここからは、目的別に本当におすすめできるフードだけを厳選してご紹介します。
【部門1:徹底的に脂質を下げたい(治療)】膵炎・重度の高脂血症に
🥇 第1位:ロイヤルカナン 消化器サポート(低脂肪)
【脂質:約5.6%(乾物重量)】
特徴:
- 動物病院で最も処方される療法食
- 急性膵炎の第一選択として鉄板
- 消化吸収率90%以上の超高消化性
こんな犬におすすめ:
- 急性膵炎で入院した直後
- 重度の高脂血症と診断された
- まずは「間違いない選択」で安定させたい
注意点:
- 嗜好性(味)が合わない子もいる
- 動物病院または動物病院専用通販でしか買えない
獣医師コメント:
急性期は、迷わずこれです。まずは炎症を鎮めることが最優先。私の病院でも、膵炎の9割はこのフードからスタートします。
🥈 第2位:和漢みらいのドッグフード(膵臓・肝臓用)
【脂質:約5-6%(乾物重量)】
特徴:
- ロイヤルカナンと同等の低脂質
- 89種類の和漢植物配合で、炎症体質そのものを改善
- 主原料は鹿肉(低アレルゲン・高消化)
- 腸内環境を整える発酵常在菌
こんな犬におすすめ:
- 膵炎を繰り返している(慢性化している)
- ロイヤルカナンを食べているのに再発する
- 「体質から変えたい」と考えている飼い主さん
- 食欲が落ちている(鹿肉の香りで食いつきが良い)
注意点:
- 価格はロイヤルカナンの約2倍
- ネット通販(公式サイト)でしか買えない
獣医師コメント:
私が「再発を繰り返す慢性膵炎」の犬に特におすすめしているのがコレ。西洋医学の「脂質制限」と、東洋医学の「体質改善」を融合させた唯一無二のフード。実際に、和漢みらいに変えてから半年以上再発していない子を何頭も見てきました。
【部門2:美味しく予防したい(維持・食いつき重視)】急性期を脱した後・膵炎予備軍に
🥇 第1位:UMAKA(うまか)
【脂質:約9.5%(乾物重量)】
特徴:
- 国産銘柄鶏「華味鳥」100%使用のヒューマングレード
- 獣医師監修・小麦グルテンフリー
- 鰹節の香りで食いつき抜群
- 脂質は約9.5%と、療法食ほど厳格ではないが十分に低脂肪
こんな犬におすすめ:
- 急性膵炎の治療期を脱し、維持期に入った
- 肥満気味で、ダイエットも兼ねたい
- ロイヤルカナンを食べてくれない(食いつきが悪い)
- 「療法食だけでは可哀想」と感じている
- 膵炎予備軍(高脂血症・肥満)の予防食として
注意点:
- 急性膵炎の直後には脂質がやや高め
- 療法食ではなく、あくまで「予防・維持食」
獣医師コメント:
急性期を脱した後、「ずっとロイヤルカナンだけでは味気ない」と感じる飼い主さんは多いです。そんな時、うまかは「低脂肪(約9.5%)」と「美味しさ」を両立した貴重な選択肢です。
国産鶏肉100%で消化も良く、鰹節の香りで食欲が落ちた子でも食べてくれることが多い。特に、「膵炎予備軍(高脂血症・肥満)の犬」に、病気を予防しながら美味しく食べてもらうのに最適です。
ただし、急性膵炎の直後は、まずロイヤルカナンや和漢みらいで炎症を落ち着かせてから、うまかに切り替えるのがベストです。
🥈 第2位:和漢みらいのドッグフード(膵臓・肝臓用)
【脂質:約5-6%(乾物重量)】
特徴:
- ロイヤルカナンと同等の低脂質
- 89種類の和漢植物配合で、炎症体質そのものを改善
- 主原料は鹿肉(低アレルゲン・高消化)
- 腸内環境を整える発酵常在菌
こんな犬におすすめ:
- 膵炎を繰り返している(慢性化している)
- ロイヤルカナンを食べているのに再発する
- 「体質から変えたい」と考えている飼い主さん
- 食欲が落ちている(鹿肉の香りで食いつきが良い)
注意点:
- 価格はロイヤルカナンの約2倍
- ネット通販(公式サイト)でしか買えない
獣医師コメント:
私が「再発を繰り返す慢性膵炎」の犬に特におすすめしているのがコレ。西洋医学の「脂質制限」と、東洋医学の「体質改善」を融合させた唯一無二のフード。実際に、和漢みらいに変えてから半年以上再発していない子を何頭も見てきました。
【部門3:コスパ重視(市販)】Amazonや店頭で買える低脂肪フード
「療法食は高すぎる」「とりあえず市販品で低脂肪を試したい」という方向けです。
🥇 第1位:ファーストチョイス 高齢犬 小粒 チキン
【脂質:約10%(乾物重量)】
特徴:
- Amazonや店頭で手軽に買える
- 価格が安い(1kgあたり約1,000円)
- 脂質約10%と、市販品としては低め
こんな犬におすすめ:
- 軽度の肥満で、まずは市販品から試したい
- 予算を抑えたい
- 膵炎ではなく、予防・ダイエット目的
注意点:
- 療法食ほどの低脂質ではない(膵炎には不向き)
- 原材料の質は、ヒューマングレードではない
獣医師コメント:
「まずは安価な低脂肪フードから試したい」という方には、これが現実的な選択肢。ただし、膵炎・重度の高脂血症には脂質が高すぎるので、あくまで「予防・軽度の肥満」用です。
🥈 第2位:アイムス 体重管理用 成犬用 チキン
【脂質:約9.5%(乾物重量)】
特徴:
- 全国のホームセンター・Amazonで買える
- 価格が非常に安い(1kgあたり約800円)
- 脂質約9.5%と、市販品としては優秀
こんな犬におすすめ:
- とにかくコストを抑えたい
- 軽度の肥満・ダイエット用
注意点:
- 原材料に「トウモロコシ」「小麦」が多く、消化はあまり良くない
- 膵炎には不向き
獣医師コメント:
「お財布に優しい低脂肪フード」として、ダイエット目的なら選択肢に入ります。ただし、膵炎や消化器疾患のある子には、もっと質の高いフードを選んでください。
「うまか」が膵炎予備軍・維持期におすすめな理由をもっと詳しく
ここで、あえて「うまか」について、もう少し深掘りします。
なぜ「うまか」は膵炎予備軍に最適なのか?
①脂質約9.5%という「ちょうど良い低脂肪」
療法食(5-8%)ほど極端ではないが、一般的なフード(15-20%)に比べれば十分に低脂肪。「病気を予防しながら、美味しく食べる」という、予防食として理想的なバランスです。
②国産鶏肉100%で消化が良い
膵炎の犬は消化機能が弱っています。うまかの主原料「華味鳥(はなみどり)」は、人間が食べても美味しい銘柄鶏。消化吸収が良く、胃腸に負担をかけません。
③小麦グルテンフリーで、アレルギーにも配慮
膵炎の犬は、アレルギーや皮膚炎を併発していることも多いです。小麦グルテンフリーなので、アレルギーリスクを下げられます。
④鰹節の香りで、食欲不振の子も食べる
膵炎の犬は食欲が落ちやすい。うまかの鰹節の香りは、犬の食欲を刺激します。実際、私の病院でも「ロイヤルカナンは残すのに、うまかは完食した」という子がいました。
「うまか」の使い方(獣医師の推奨フロー)
【急性期(発症~1ヶ月)】
→ ロイヤルカナン消化器サポート(低脂肪)で、徹底的に脂質制限
【回復期(1~3ヶ月)】
→ 和漢みらい(膵臓・肝臓用)で体質改善を開始、またはロイヤルカナン継続
【維持期(3ヶ月~)】
→ うまかに切り替えて、「美味しく・楽しく」予防を継続
【膵炎予備軍(高脂血症・肥満)】
→ 最初からうまかで予防スタート
つまり、うまかは「急性期を脱した後の維持食」または「膵炎予備軍の予防食」として、最強の選択肢なのです。
【症状別】低脂肪フードの選び方ガイド
あなたの愛犬の状態に合わせて、最適なフードを選びましょう。
①急性膵炎(発症直後・入院直後)
→ ロイヤルカナン消化器サポート(低脂肪)
- 脂質5.6%で、最も厳格な制限
- 病院で処方される安心感
②慢性膵炎(繰り返している)
→ 和漢みらい(膵臓・肝臓用)
- 脂質5-6%の低脂肪
- 漢方で体質改善し、再発率を下げる
③膵炎の維持期(急性期を脱した後)
→ うまか(UMAKA)
- 脂質9.5%で、維持期に最適
- 美味しく食べながら予防を継続
④膵炎予備軍(高脂血症・肥満)
→ うまか(UMAKA)
- 予防食として最適なバランス
- 病気になる前から、美味しく健康管理
⑤肥満・ダイエット
→ うまか(UMAKA)またはファーストチョイス高齢犬用
- 脂質を抑えながら、カロリー制限
- 筋肉を落とさず、健康的に痩せる
⑥高脂血症(シュナウザー・シェルティなど)
→ ロイヤルカナン消化器サポート(低脂肪)または和漢みらい
- 血中脂質を下げるには、脂質5-8%が必要
- 定期的な血液検査で効果を確認
低脂肪フードに切り替える際の注意点
いきなり100%切り替えると、下痢や嘔吐を起こすことがあります。
【正しい切り替え方】
- 1~3日目: 今のフード75% + 新しいフード25%
- 4~6日目: 今のフード50% + 新しいフード50%
- 7~9日目: 今のフード25% + 新しいフード75%
- 10日目~: 新しいフード100%
胃腸が敏感な子は、さらに時間をかけて(2週間~1ヶ月)切り替えてください。
よくある質問(Q&A)
Q1. 低脂肪フードは、ずっと食べ続けないといけないの?
A. 膵炎や高脂血症の犬は、基本的に一生低脂肪食です。「治った」と思って普通のフードに戻すと、再発リスクが高まります。
Q2. 低脂肪フードだけで栄養は足りる?
A. 今回紹介した療法食・プレミアムフードは、栄養バランスが計算されているので問題ありません。ただし、手作り食で低脂肪にしようとすると、栄養不足になりやすいので注意。
Q3. 低脂肪フードに変えても痩せない…
A. フードの量が多すぎる可能性があります。低脂肪でも、食べ過ぎればカロリーオーバー。パッケージの給与量を守り、おやつも制限してください。
Q4. 低脂肪フードを食べない場合は?
A. ①少量のささみ(茹で・皮なし)をトッピング、②Yum Yum Yum!を少量混ぜる、③うまかのような嗜好性の高いフードに変える、などを試してください。
Q5. 市販の「低脂肪」フードは本当に低脂肪?
A. 乾物重量で計算すると、実は12-15%あることも。膵炎には不向きです。必ず「乾物重量10%以下」を確認してください。
まとめ:愛犬のステージに合わせて「守り」と「攻め」を使い分けよう
低脂肪フード選びで最も大切なのは、愛犬の病気のステージと、飼い主の目的に合わせて選ぶことです。
【治療期(急性期):守りの選択】
→ ロイヤルカナン消化器サポート(低脂肪)または和漢みらい(膵臓・肝臓用)
- 脂質5-8%で、徹底的に膵臓を守る
【維持期・予防期:攻めの選択】
→ うまか(UMAKA)
- 脂質9.5%で、美味しく・楽しく健康を守る
【予算重視:市販品】
→ ファーストチョイス高齢犬用など
- 予防・軽度のダイエット用として
獣医師として、私が飼い主さんに最もお伝えしたいのは、
「食事は、愛犬の一生を左右する」
ということです。
今、あなたが選ぶフードが、1年後、5年後の愛犬の健康を決めます。
「高いから」「面倒だから」と妥協せず、本当に愛犬のために最善の選択をしてください。
そして、もし迷ったら、
- 治療期: ロイヤルカナンか和漢みらい
- 維持期・予防期: うまか
この2つを軸に考えれば、間違いありません。
愛犬の笑顔を守るために、今日から正しい低脂肪フードを始めましょう。
▼ 獣医師イチオシ:維持期・予防期に
▼ 慢性膵炎に:体質改善で再発を防ぐ
獣医師が教える「食事・ケア・再発予防」のすべて


