【獣医師監修】犬のストルバイト結石は食事で溶かせる!療法食の期間と「再発させない」コツを解説

【獣医師監修】犬のストルバイト結石は食事で溶かせる!療法食の期間と「再発させない」コツを解説 犬の血尿

「愛犬にストルバイト結石が見つかった」

――そう聞いた瞬間、多くの飼い主さんの頭には「手術」という二文字がよぎります。麻酔のリスク、高額な医療費、そして何より「痛い思いをさせたくない」という切実な気持ち。

でも、安心してください。ストルバイト結石は、食事療法だけで溶かして消すことができる唯一の結石です。

臨床経験10年以上、これまで数百頭の結石症例を診てきた獣医師として断言します。正しい食事管理を行えば、手術なしで治してあげられる可能性は十分にあります。

ただし――ここからが重要なのですが――「溶かすこと」よりも難しいのが「再発させないこと」なんです。

実際、私のクリニックでも「3ヶ月前に治ったはずなのに、また石ができてしまって…」と涙ぐむ飼い主さんを何人も見てきました。石が溶けて喜んだのもつかの間、元のフードに戻したら最短2週間で再発したケースもあります。

この記事では、ストルバイト結石を「溶かす」ための具体的な方法と期間、そして何より大切な「二度と作らせない」ための食事管理について、獣医師の視点から徹底解説します。

※そもそもなぜ結石ができるのか? 尿石症の基礎知識と全体像はこちらで解説しています。
⬇️ [【犬の血尿は結石のサイン?ストルバイトとシュウ酸カルシウムの違い・食事療法を獣医師が完全解説]

この記事の著者・監修者:Dr.サク(臨床10年以上)
現役の獣医師、都内動物病院に勤務。腎臓病を中心に、食事療法で数多くの犬の健康寿命を延ばしてきた実績を持つ。専門的な医学的知見に基づき、愛犬に本当に必要なフードを厳選しています。


なぜストルバイトは「食事で溶ける」のか?そのメカニズム

ストルバイト結石(正式名称:リン酸アンモニウムマグネシウム結石)は、尿がアルカリ性に傾いたときに形成される結晶です。

少し化学的な話になりますが、とても大切なことなので説明させてください。

アルカリ尿が「石の工場」になる理由

健康な犬の尿は弱酸性〜中性(pH6.0〜7.0程度)に保たれています。ところが、食事内容や細菌感染などの理由で尿がアルカリ性(pH7.5以上)になると、尿中のマグネシウム、アンモニア、リン酸が結合してストルバイト結晶を形成します。

この結晶が集まって大きくなったものが「ストルバイト結石」です。

逆に言えば、尿を酸性側に戻してあげれば、この石は魔法のように溶けていくのです。

これが、ストルバイトが食事療法で溶解できる理由です。シュウ酸カルシウム結石やシスチン結石など他のタイプの結石は化学的に溶解不可能なので、手術で取り出すしかありません。ストルバイトは本当に「運が良い」結石なんです。


ストルバイト結石が溶けるまでの期間は?

飼い主さんが最も気になるのは「どのくらいで溶けるのか?」という点でしょう。

平均的な溶解期間

早ければ2週間、平均的には1〜2ヶ月というのが臨床での実感です。

ただし、これには個体差があります。石の大きさ、数、尿路感染の有無、食事管理の徹底度によって期間は変わります。

私が診た症例の中では:

  • 最短記録: 10日で完全消失(小さな結晶が数個、食事管理が完璧だったケース)
  • 平均的: 4〜6週間で縮小〜消失
  • 長期化: 3ヶ月以上かかったケースも(細菌感染の併発、隠れ食いがあった)

溶解を妨げる「落とし穴」

ここで臨床10年の経験から、厳しいことを言わせてください。

「おやつを一口だけなら…」が命取りになります。

以前、こんなことがありました。療法食を始めて3週間、順調に石が小さくなっていた柴犬の飼い主さんから連絡がありました。「先生、全然溶けなくなりました」と。

詳しく聞いてみると、お孫さんが遊びに来たときに「可哀想だから」とジャーキーを一切れあげていたとのこと。たった一口です。でも、その一口がアルカリ性のスイッチを入れてしまい、溶解がストップしていたのです。

溶解期間中は、療法食と水以外、一切口にしてはいけません。これは脅しではなく、化学的な事実です。

細菌感染がある場合は抗生物質が必須

もう一つ重要なポイントがあります。

ストルバイト結石の約50%は細菌感染を伴っています。特に「ウレアーゼ産生菌」という細菌が尿中に存在すると、尿素を分解してアンモニアを作り出し、尿を強制的にアルカリ化してしまいます。

この場合、どんなに完璧な食事療法を行っても、細菌が尿をアルカリにし続ける限り石は溶けません。

尿検査で細菌が検出された場合は、必ず獣医師の指示通りに抗生物質を投与してください。通常2〜4週間の投薬が必要です。


獣医師が警鐘を鳴らす「溶けた後の落とし穴」

レントゲンやエコーで石が消えた瞬間、飼い主さんは安堵の表情を浮かべます。「よかった、治った!」と。

でも、ここで私はいつも言います。「治ったのではなく、溶けただけです」と。

ストルバイトは「再発率No.1」の結石

統計データを見ても明らかです。適切な維持管理を行わなかった場合、ストルバイト結石の再発率は6ヶ月以内で約30〜50%、1年以内では60%以上に達します。

なぜこれほど再発しやすいのか?

答えは単純です。「石を作りやすい体質」は変わっていないからです。

尿をアルカリ性に傾けやすい体質、マグネシウムを過剰に吸収しやすい腸内環境、水分摂取が少ない習慣――これらの根本原因が解決されないまま、元のフードに戻せば、当然のように石は再び形成されます。

「最短2週間」で再発した衝撃の症例

忘れられない症例があります。

トイプードルの女の子、3歳。療法食で見事に石が溶けて、飼い主さんも私も喜んでいました。

ところが2週間後の再診で、尿検査をしたら大量のストルバイト結晶が出現していたのです。

聞けば、「もう治ったから」と1週間前から市販のプレミアムフードに戻していたとのこと。しかもそのフードはマグネシウム含有量が高めのもので、おやつも再開していました。

たった1週間です。 それだけの期間で、再び結晶が形成され始めていたのです。

飼い主さんは「まさかこんなに早く…」と青ざめていました。私も正直、想定より早い再発に驚きました。

この経験から学んだことは、「石が溶けた=ゴール」ではなく、「石が溶けた=スタートライン」だということです。


ストルバイトを溶かすための食事療法・フード選びの鉄則

では具体的に、どんなフードを選べばいいのでしょうか? 段階ごとに解説します。

【急性期】溶かすための「溶解用療法食」

石がある期間は、尿を強制的に酸性化し、マグネシウムとリンを厳密に制限した「溶解用療法食」が必要です。

主な製品:

  • ロイヤルカナン 犬用 ユリナリーS/O
  • ヒルズ 犬用 c/d マルチケア
  • ドクターズケア ストルバイトケア

これらのフードは尿pHを6.0〜6.5程度に保つよう設計されており、通常1〜2ヶ月の給与で石を溶解させることができます。

重要な注意点:

  • 他の食べ物は一切与えない(おやつ、人間の食べ物、歯磨きガムも全部NG)
  • 水を十分に飲ませる(尿を薄めることも重要)
  • 定期的な尿検査とpHチェック(2週間ごとが理想)

【維持期】溶けた後はどうする?

ここが最大の問題です。

多くの獣医師は「石が溶けた後も療法食を続けてください」と指導します。確かに、それが最も安全な選択肢ではあります。

しかし、飼い主さんからこんな声をよく聞きます:

  • 「ずっと療法食だと、薬みたいで可哀想…」
  • 「食いつきが悪くて、食べてくれない」
  • 「もっと美味しくて、健康的なものを食べさせたい」

実は、溶解用療法食を長期間食べ続けることには、いくつかのリスクがあります

尿を強制的に酸化し続けると、今度は逆に「シュウ酸カルシウム結石」(溶けない石!)のリスクが高まる可能性が指摘されています。また、栄養バランスも「結石を溶かす」ことに特化しているため、長期給与には不向きな面もあります。

かといって、一般的なフードに戻せば再発リスクが跳ね上がる――この板挟みに、多くの飼い主さんが悩んでいるのです。


【解決策】再発を繰り返さないための「和漢みらい」という選択

ここで、私が臨床現場で実際に推奨している、もう一つの選択肢をご紹介します。

それが「和漢みらいのドッグフード(結石用)」です。

なぜ「和漢みらい」なのか?

従来の療法食が「石を溶かす」ことに特化しているのに対し、和漢みらいは「石を作りにくい体質に整える」という発想で作られています。

具体的には:

1. 漢方の力で体質を整える

配合されている生薬(ウラジロガシ、カキドオシなど)が、尿路の健康をサポートし、アルカリに傾きやすい体質をフラットに整えます。

西洋医学的な「強制的な酸性化」ではなく、東洋医学的な「バランスの回復」というアプローチです。

2. 低マグネシウム・低リンでも美味しい

結石予防に必要なミネラル制限はしっかり行いながら、主原料に鹿肉を使用することで、嗜好性を高めています。

多くの療法食が「食べてくれない」という問題を抱える中、和漢みらいは「美味しく続けられる」ことを実現しています。

3. 長期給与を前提とした栄養設計

溶解用療法食は「短期決戦」用ですが、和漢みらいは「一生涯の維持食」として設計されています。

結石予防だけでなく、免疫力サポート、腸内環境の改善など、総合的な健康維持を考えた栄養バランスになっています。

獣医師としての推奨プラン

私が飼い主さんに提案しているのは、こんなプランです。

【急性期(石がある期間):1〜2ヶ月】
→ ロイヤルカナンS/Oなどの溶解用療法食で確実に溶かす

【維持期(石が消えた後):長期】
→ 和漢みらい(結石用)に切り替えて、美味しく・健康的に再発予防

このプランで管理している子たちの再発率は、体感的にかなり低いです。しかも飼い主さんからは「前より元気になった」「毛艶が良くなった」という声もよく聞きます。

石を予防しながら、トータルで健康になれる――これが和漢みらいの最大の魅力です。


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その他の再発予防策:水分摂取とおやつ管理

フード以外にも、日常生活で気をつけるべきポイントがあります。

水を飲ませる工夫

尿を薄めることは、あらゆる結石予防の基本です。

具体的な工夫:

  • フードをふやかして水分を含ませる
  • 複数の場所に水入れを設置する
  • 水にチキンスープ(無塩)を少量混ぜて香りをつける
  • 自動給水器で流れる水を提供する(猫ほどではないが、犬も流水を好む子がいる)

目安として、体重1kgあたり50〜60mlの水分摂取が理想です。

おやつは「結石対応」のものを

どうしてもおやつをあげたい場合は:

  • 低マグネシウムのものを選ぶ
  • 与える量は1日のカロリーの10%以内に抑える
  • 可能であれば、メインフードと同じ「和漢みらいシリーズのおやつ」など、結石に配慮したものを選ぶ

ジャーキーやチーズは避けるのが無難です。


まとめ:溶かすのは簡単、維持するのが本当の勝負

ストルバイト結石は確かに「溶かせる」結石です。正しい食事療法を行えば、手術なしで治すことができます。

でも、獣医師として正直に言わせてください。

「溶かすのは簡単です。維持するのが難しい病気なんです」

石が消えた後、元の生活に戻せば再発します。最短2週間で、また石ができます。

だからこそ、「溶かした後」の食事管理こそが、真の勝負なのです。

ずっと療法食を食べ続けるのもひとつの選択肢。でも、もっと美味しくて、体質から改善できるフードがあるなら、それを選んであげたい――そう思いませんか?

今日からの食事が、半年後、1年後の愛犬を作ります。

ストルバイトと診断されたことは確かにショックだったでしょう。でも、これは「愛犬の食生活を見直すチャンス」でもあります。

適切な食事管理で、石のない健やかな毎日を取り戻してあげてください。そして、二度と再発させないために、長期的な視点で「維持食」を選んであげてください。

あなたと愛犬が、結石の不安から解放され、笑顔で過ごせる日々が戻ってくることを、獣医師として心から願っています。


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