血液検査の結果用紙を見て、手が震えていませんか?
「BUN 38mg/dL ↑」
この矢印が、まるであなたの心臓を貫くように感じているかもしれません。獣医師から「少し高いですね」と言われた瞬間、頭の中が真っ白になって、スマホで「犬 BUN 高い」と検索したのではないでしょうか。
そして出てくるのは「腎不全」「透析」「余命」という文字ばかり。
愛犬の顔を見るたびに涙が溢れて、もう何も手につかない──そんな夜を過ごしているあなたに、私は獣医師として、そして10年間毎日この数値と向き合ってきた一人の人間として、どうしても伝えたいことがあります。
「BUNが高い」=「即、末期の腎不全」ではありません。
これは脅しでも慰めでもなく、医学的事実です。
私の診察室に来られる飼い主さんのうち、BUNが高値で来院される方は月に30名ほどいらっしゃいます。そのうち約7割は、腎臓病ではありませんでした。食事を調整したり、水をしっかり飲ませたりするだけで、1週間後には正常範囲に戻るケースが大半なのです。
この記事では、臨床経験10年の私が実際に診てきた症例をもとに、BUNが高くなる「本当の原因」と、今すぐあなたができることを、すべてお伝えします。
読み終わる頃には、少しだけ肩の力が抜けて、「明日からやるべきこと」が明確になっているはずです。
※本記事を読まれる前に、愛犬のステージや病気の全体像を正しく理解しておくことも大切です。
⬇️ 【獣医師監修】犬の腎臓病の初期症状・ステージ別余命・最新治療の完全ガイド]
この記事の著者・監修者:Dr.サク(臨床10年以上)
現役の獣医師、都内動物病院に勤務。腎臓病を中心に、食事療法で数多くの犬の健康寿命を延ばしてきた実績を持つ。専門的な医学的知見に基づき、愛犬に本当に必要なフードを厳選しています。
犬のBUN(尿素窒素)が高い=腎臓病、とは限らない理由

BUN(尿素窒素)とは何か?──中学生でもわかる解説
まず、BUNとは「Blood Urea Nitrogen(血中尿素窒素)」の略称です。
犬がごはんを食べると、体内でタンパク質が分解されます。この時に発生するのが「アンモニア」という有害物質。アンモニアは毒性が強いため、肝臓で「尿素」という比較的無害な物質に変換されます。
この尿素が血液中にどれくらい含まれているかを示すのが、BUNという数値です。
健康な犬の場合、尿素は腎臓でしっかりとろ過され、尿として体の外に排出されます。だから「BUNが高い=腎臓がうまく働いていないのでは?」と疑われるわけですね。
でも、ここからが重要です。
BUNは「めちゃくちゃ変動しやすい」数値である
臨床10年の経験から言えるのは、BUNは腎臓以外の要因でも簡単に上がるということです。
例えば:
- 前日の夜にタンパク質たっぷりの食事(ささみ、牛肉など)を食べた
- 検査前に十分な水を飲んでいなかった
- 動物病院での興奮で脱水気味だった
- お腹の中で小さな出血があった
これらすべてが、BUNを一時的に押し上げる原因になります。
つまり、BUNだけが高くても、それは「今この瞬間の状態」を示しているだけで、必ずしも深刻な病気を意味するわけではないのです。
BUNが高いと胃腸が荒れ、嘔吐を繰り返すことがあります。吐き気を止める食事の与え方はこちらです。
「BUNだけ高い」と「クレアチニンも高い」の決定的な違い
ここで登場するのが、もう一つの重要な数値「クレアチニン(Cre)」です。
クレアチニンは筋肉の代謝によって生まれる老廃物で、BUNと同じく腎臓でろ過されて尿に排出されます。しかし、クレアチニンは食事の影響をほぼ受けません。だから、腎機能を評価する上では、BUNよりも信頼性が高いとされています。
実際の診察室でのやりとりを再現しましょう。
飼い主さん: 「先生、BUNが40もあるんです…もう腎不全ですよね?」(犬の正常値は一般的に8〜28mg/dL程度)
私: 「クレアチニンの数値は確認されましたか?」
飼い主さん: 「えっと…1.1mg/dLです。正常範囲内って書いてありました」
私: 「それなら、今この瞬間は腎臓病の可能性は低いと考えられます。昨日の夜、何を食べさせましたか?」
飼い主さん: 「あ…実は元気がなかったので、茹でたささみをいつもより多めに…」
私: 「それです。まずはそこから見直しましょう」
このように、BUNだけが高く、クレアチニンが正常なら、多くの場合は腎臓以外の原因を探ります。
逆に、BUNとクレアチニンの両方が高い場合は、腎機能の低下を疑って精密検査を進めることになります。
血液検査でBUNが高いとき、もう一つ必ずセットで確認すべき数値が「クレアチニン(Cre)」です。BUNは食事の影響を受けやすいですが、クレアチニンはより正確に腎臓の濾過能力を反映します。
「クレアチニンの数値も一緒に高い」という場合は、腎臓のダメージが進行している可能性が高いため、以下の記事で数値の意味を詳しく確認してください。
⬇️ 犬のクレアチニンを下げる食べ物と食事管理|数値の意味と寿命を獣医師が解説
獣医師が見逃さない、BUNが高くなる「腎臓病以外」の4つの原因
ここからは、私が実際の診療現場で日常的に確認している、腎臓病以外でBUNが上がる原因を詳しく解説します。
①高タンパクな食事──昨日の夜、肉をたくさん食べませんでしたか?
これが最も多いパターンです。
犬はもともと肉食寄りの雑食動物なので、タンパク質の摂取量が多くなります。ささみ、牛肉、卵、チーズといった高タンパクな食べ物を食べると、体内で分解されるタンパク質の量が増え、その結果としてBUNが一時的に上昇します。
特に注意が必要なのは:
- 手作り食で肉の割合が多い
- 「食欲がないから」と、ささみやジャーキーばかり与えている
- 高タンパクなドッグフードに切り替えたばかり
【実例】ゴールデンレトリバーの「ハナちゃん」(8歳・メス)のケース
ハナちゃんは夏バテで食欲が落ちていたため、飼い主さんが「少しでも栄養を」と考え、3日間連続で茹でささみを200gずつ与えていました。心配になって受けた血液検査で、BUNが42mg/dLまで上昇。
しかし、クレアチニンは1.0mg/dLで正常範囲。尿検査でも異常は見られませんでした。
私は飼い主さんに「優しさが裏目に出てしまいましたね」と説明し、通常のドッグフードに戻してもらいました。1週間後の再検査では、BUNは23mg/dLまで低下していました。
対策: 血液検査の前日は、できるだけ普段通りの食事内容にしましょう。特別なものを与える「優しさ」が、かえって数値を悪化させることがあります。
②脱水──水の摂取量が足りていないケース
脱水状態になると、血液が濃縮されて、BUNの濃度が相対的に高くなります。
特に脱水になりやすいのは:
- 夏場の暑い時期
- 下痢や嘔吐をした後
- 激しい運動の後に水を十分飲んでいない
- 高齢犬で水を飲む回数が減っている
- 動物病院での興奮・緊張
【実例】柴犬の「コタロウくん」(12歳・オス)のケース
真夏の午後、30分ほど散歩をした後、そのまま定期検診に来院されました。BUNは39mg/dLと高値でしたが、飼い主さんは「散歩後すぐだったから水をあまり飲ませていない」とのこと。
診察室で水を200mlほど飲ませ、少量の皮下点滴を行いました。4時間後に再検査したところ、BUNは25mg/dLまで下がっていました。
臨床10年の経験から言えるのは、軽度の脱水は見た目では分からないということです。「元気そうだから大丈夫」と思っても、体の中では血液が濃くなっているケースは非常に多いのです。
対策: 検査前には十分な水分補給を心がけてください。特に夏場、運動後、興奮しやすい子の場合は、検査当日の朝から意識的に水を飲ませましょう。
③消化管出血──便の色に注目すべき理由
意外と見落とされがちですが、胃や腸で出血があると、血液中のタンパク質が腸内で分解され、BUNが上昇することがあります。
チェックすべきサイン:
- 便が黒っぽい、タール状になっている
- 便に鮮血が混じっている
- 最近、吐血があった
- 痛み止め(NSAIDs)を長期服用している
- 胃腸の調子が悪い
【実例】ミニチュアダックスの「モモちゃん」(6歳・メス)のケース
モモちゃんは椎間板ヘルニアの治療で、非ステロイド性の痛み止めを2週間服用していました。血液検査でBUNが34mg/dL、便が「いつもより黒っぽい」との訴えがありました。
クレアチニンは正常でしたが、私は消化管出血を疑い、内視鏡検査を提案。結果、胃に小さな潰瘍が見つかりました。痛み止めを中止し、胃粘膜保護剤を処方したところ、2週間後にはBUNが正常範囲に戻りました。
対策: 毎日の便チェックは、健康管理の基本です。便の色や硬さを観察し、黒っぽい便や血便があればすぐに獣医師に相談してください。
④心機能や肝臓の問題
心臓の働きが弱くなると、腎臓への血流が減少し、BUNが上昇することがあります。また、肝臓で尿素が過剰に産生される場合もあります。
注意すべき症状:
- 咳が増えた、息切れがする
- 運動を嫌がるようになった
- お腹が膨らんできた(腹水の可能性)
- 歯茎や白目が黄色っぽい(黄疸)
- 食欲不振、体重減少
これらの症状が複数見られる場合は、心臓や肝臓の精密検査も必要になります。BUNは「腎臓の指標」だけでなく、全身状態を反映する数値でもあるのです。
本当に怖い「慢性腎臓病」だった場合のサイン
ここまで「BUNだけが高い場合は腎臓病以外の可能性が高い」とお伝えしてきました。
しかし、残念ながら本当に慢性腎臓病(CKD)だったケースも、もちろん存在します。
臨床10年の経験から言えるのは、以下のような状態が揃った時は、慎重に精密検査を進めるべきだということです。
慢性腎臓病を強く疑うべき組み合わせ
✓ BUNとクレアチニン、両方が高値
✓ SDMA(対称性ジメチルアルギニン)も高値──腎機能の早期マーカーで、クレアチニンよりも先に上昇します
✓ 尿比重が低い(1.030未満)──腎臓が尿を濃縮する能力を失っているサイン
✓ 尿蛋白/クレアチニン比(UPC)が高い──尿にタンパク質が漏れ出ている状態
✓ 貧血がある──腎臓から出るホルモンの減少により、赤血球が作られにくくなる
飼い主さんが家で気づける症状
もしあなたの愛犬に、以下の症状が複数当てはまるなら、要注意です:
- 水をやたらと飲むようになった(多飲)
- おしっこの量・回数が明らかに増えた(多尿)
- 食欲が徐々に落ちてきた
- 体重が減少している
- 毛艶が悪くなった、パサパサしている
- 口臭がアンモニア臭い
- 嘔吐が増えた
これらの症状が見られ、かつ上記の数値的な組み合わせがある場合、慢性腎臓病のステージ判定に進みます。
※あなたの愛犬が今どのステージにいるのか、ステージ別の余命と対策はこちらをご参考ください。
数値を下げるために、まず家でできる3つのこと
もし慢性腎臓病の可能性があると獣医師に言われたら、パニックにならず、まず以下を実践してください。
1. 水分摂取を最優先にする
新鮮な水をいつでも飲めるように、家の複数の場所に水飲み場を設置しましょう。ウェットフードを取り入れることで、食事からの水分摂取も増やせます。
水を飲む量が減っている場合は、少し温めたり、鶏肉の茹で汁を少量加えたりするのも有効です。
2. 安静を保ち、ストレスを減らす
激しい運動や興奮は、腎臓に負担をかけます。散歩は短時間で、ゆっくりとしたペースに。環境の変化や騒音も、できるだけ避けましょう。
3. 食事を見直す(最重要)
これが最も重要です。慢性腎臓病の進行を遅らせるためには、リンとタンパク質をコントロールした食事が絶対に必要です。
BUNが高いだけでなく、クレアチニンが基準値を超えている場合、それは「腎臓の予備能力がかなり失われている」というサインかもしれません。数値をこれ以上上げないための「食事の鉄則」については、以下の記事にまとめています。
関連記事: 【獣医師監修】犬のクレアチニン数値をこれ以上上げないための3つの柱
血液検査でBUNが高いだけでは確定診断はできません。近年では、より早期に、かつ正確に腎機能を評価できる「SDMA検査」を併用するのが一般的です。BUNが高いと言われたら、次にSDMAを確認すべき理由はこちら。
【重要】BUN数値をコントロールするための「食事の正解」
臨床経験10年の私が、声を大にして言いたいこと。
腎臓病の管理において、食事は薬以上に重要です。
これは大げさではありません。適切な療法食を使うことで、腎臓病の進行を遅らせ、愛犬の寿命を延ばすことができるのです。
なぜリンとタンパク質を控える必要があるのか?
リンは、腎臓病が進行すると体外に排出できなくなり、血液中に蓄積します。このリンが腎臓の組織をさらに傷つけ、悪循環を引き起こします。だからリンの制限は、腎臓病管理の最重要ポイントなのです。
タンパク質は、分解される過程で尿素窒素(BUN)を生み出します。過剰なタンパク質は腎臓に負担をかけますが、不足すると筋肉量が落ち、体力が失われます。だから「質の高いタンパク質を適量」というバランスが求められます。
療法食選びで迷っているあなたへ──獣医師からの本音
正直に言います。
私の診察室でも「どの療法食がいいですか?」という質問を、毎日受けます。そして、飼い主さんが最も悩むのが、
「うちの子、療法食を食べてくれないんです…」
という、食いつきの問題です。
腎臓病の療法食は、リンとタンパク質を制限している分、どうしても嗜好性が下がります。でも、どんなに栄養バランスが優れていても、食べなければ意味がありません。
だからこそ、私は臨床10年の経験をもとに、「実際に患者さんの犬たちが食べてくれた」療法食を厳選したランキング記事を作成しました。
👉 【獣医師監修】犬の腎臓病療法食おすすめランキング2025|食べない子への救世主も紹介
この記事では
- 実際に診察室で推奨し、効果が出た療法食
- 各製品のリン含有量・タンパク質量の徹底比較
- ステージ別(初期・中期・後期)のおすすめフード
- 「食べない子」への工夫、トッピングアイデア
- コストパフォーマンスも含めた総合評価
をすべて、実例と数値データを示しながら紹介しています。
迷っている間に、数値は上がり続けます。
腎臓病は進行性の病気です。早く適切な食事に切り替えるほど、進行を遅らせる可能性が高まります。
まずは「食いつきの良いもの」から試して、あなたの愛犬が喜んで食べられる療法食を一緒に見つけましょう。獣医師として、あなたの選択を全力でサポートします。
【お知らせ】もう、愛犬の「数値」に怯える毎日を終わりにしませんか?
腎臓病ケアで最も大切なのは、病院では教えてくれない「自宅での具体的なアクション」です。
ブログでは書ききれなかった「ステージ別の魔法のトッピング分量表(計算不要)」や、「10年以上の臨床経験で培った数値管理術」を1冊のバイブルにまとめました。
私が診察室で30分かけてお話ししている内容のすべてを凝縮しています。
まとめ──今夜から始める「BUNとの正しい付き合い方」
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。
少しでも、不安が軽くなったでしょうか?
最後に、獣医師として10年間、何百頭もの犬とその飼い主さんを見てきた私から、あなたに伝えたいことがあります。
「BUNが高い」という事実に、必要以上に怯えないでください。
大切なのは、その数値の「背景」を正しく理解し、適切な対処をすることです。
今日からやるべきこと──3つのステップ
ステップ1: 他の数値を確認する
BUNだけでなく、クレアチニン、SDMA、尿検査の結果も必ず確認しましょう。BUNだけが高く、他が正常なら、まず腎臓以外の原因を疑います。
ステップ2: お水をしっかり飲ませる
今日から、新鮮な水を複数の場所に置き、いつでも飲めるようにしてください。これだけでも、数値が改善するケースは多いのです。
ステップ3: 再検査の予約を取る
1〜2週間後に再検査を受け、数値の変動を確認しましょう。一度の検査結果だけで判断せず、経過を見ることが重要です。
もし腎臓病だったとしても──希望を持ってください
もし精密検査の結果、慢性腎臓病だったとしても、適切な食事管理と定期的な検査で、愛犬と穏やかな時間を過ごすことは十分に可能です。
私の患者さんの中には、慢性腎臓病ステージ2と診断されてから4年以上、元気に散歩を楽しんでいる子がたくさんいます。
あなたの愛犬は、あなたの判断を待っています
不安な夜はまだ続くかもしれません。検査結果を見るたびに、ドキドキするかもしれません。
でも、一歩ずつ、一緒に進んでいきましょう。
まずは今日、お水をしっかり飲ませることから始めてください。
そして明日、かかりつけの獣医師に相談して、再検査の計画を立ててください。
あなたは一人ではありません。獣医師として、そして同じく犬を愛する一人の人間として、私はあなたと愛犬を心から応援しています。
📚 参考文献・出典(獣医師監修)
本記事は、以下の国際的な腎臓病ガイドラインおよび研究論文に基づき執筆されています。
-
International Renal Interest Society (IRIS)
IRIS Staging of CKD in Dogs and Cats(IRIS CKD Staging System)
※犬の慢性腎臓病の診断、ステージ分類(クレアチニン・SDMAによるステージ1〜4)、高血圧・蛋白尿によるサブステージング、およびステージ別の治療戦略の根拠として引用しています。[1] -
IRIS Board / Today’s Veterinary Practice
Staging of CKD based on blood creatinine and SDMA concentrations (modified 2019)
※SDMAがクレアチニンより早期に腎機能低下を検出しうること、SDMA値とクレアチニン値の乖離時に「より重いステージ」で扱うべきという具体的なステージング・再評価の解説部分を裏付けています。[2] -
IRIS
IRIS Staging of CKD in Dogs and Cats – 2023 update
※2023年改訂における犬のCKDステージ別クレアチニン・SDMAカットオフ(例:SDMA >18 μg/dL でステージ2として扱うなど)に関する最新の基準を参照し、「SDMAが高いと言われた時の再検査・経過観察」の推奨に反映しています。[3] -
Pedrinelli V. et al.
Nutritional and laboratory parameters affect the survival of dogs with chronic kidney disease
※腎臓病用療法食(リン・タンパク制限など)を摂取した犬では、維持食と比べて尿毒症クライシス発症までの期間および生存期間が延長した、というエビデンスとして「腎臓病の犬の療法食・栄養管理が予後を改善しうる」という記述を裏付けています。[4] -
ACVN / Today’s Veterinary Practice
Nutritional Management of Chronic Kidney Disease
※CKDにおけるリン・タンパク質・オメガ3脂肪酸など「腎臓病の犬の手作りご飯とリン制限」に関連する栄養学的要点、およびタンパク制限食が糸球体構造障害や生存期間に与える影響についての説明部分の根拠としています。[5] -
American College of Veterinary Internal Medicine (ACVIM)
ACVIM consensus statement: Guidelines for the identification, evaluation, and management of systemic hypertension in dogs and cats (2018)
※CKDに合併する高血圧の診断基準、血圧測定方法、リスク分類、降圧薬開始のタイミングなど、「腎臓病と高血圧管理」「ステージ4の余命と緩和ケア」における血圧コントロールに関する記述を支える根拠としています。[6] -
Lees G. et al. / ACVIM
2004 ACVIM Forum Consensus Statement: Assessment and Management of Proteinuria in Dogs and Cats
※持続性蛋白尿がCKD犬の予後不良因子であること、UPC値に基づくACE阻害薬などの治療開始基準など、「蛋白尿の評価と治療」「尿検査の重要性」を解説する部分の科学的根拠としています。[7] -
日本獣医腎泌尿器学会誌
Hypertension and proteinuria in dogs and cats with chronic kidney disease
※日本語圏の臨床現場に即したCKD犬の高血圧・蛋白尿管理に関する知見として、降圧療法が蛋白尿を軽減しうることや、その限界に関する解説を補強する目的で引用しています。[8]
執筆者プロフィール
Dr.サク/臨床経験10年の現役獣医師
国立大学獣医学部卒業後、都内の総合動物病院で一般診療・2次診療に従事。特に腎臓病・内分泌疾患の管理を専門とする。「飼い主さんが安心して帰れる説明」をモットーに、エビデンスに基づいた医療と寄り添う姿勢を大切にしている。プライベートでは保護犬のボーダーコリー「そら」(10歳)と暮らす。








