【獣医師が本音で語る】犬の腎臓病の治療費|月にいくらかかる?賢く節約する3つのポイント

【獣医師が本音で語る】犬の腎臓病の治療費|月にいくらかかる?賢く節約する3つのポイント 犬の腎臓病

会計の瞬間、あなたの表情が曇るのを、私は見ています

「お会計、8,500円になります」

受付でそう告げられた瞬間――あなたの顔が、一瞬固まりました。

財布からお金を出しながら、小さくため息をつく。その背中を見送りながら、私はいつも心の中で思います。

「この方、次も来られるだろうか…」

私は臨床経験10年の獣医師です。これまで数百頭の腎臓病の犬を診てきました。そして同時に、数百人の飼い主さんが「お金」と闘う姿も見てきました。

「先生、正直に言います。今月の治療費、もう限界なんです…」

そう打ち明けてくださった飼い主さんの目には、涙が浮かんでいました。

愛犬を助けたい気持ちと、家計の現実。その板挟みで苦しむあなたへ。

この記事では、診察室ではなかなか聞けない「腎臓病の治療費のリアル」を、すべて正直にお伝えします。

月にいくらかかるのか。
どこを節約できるのか。
そして、高額な治療費の「先」にある、本当に大切なもの。

10年以上の経験から学んだ「家計を守りながら、愛犬も守る方法」を、今から教えます。

※本記事をお読みになられる前に、愛犬のステージや病気の全体像を正しく理解しておくことも大切です。

⬇️ 【獣医師監修】犬の腎臓病の初期症状・ステージ別余命・最新治療の完全ガイド]

この記事の著者・監修者:Dr.サク(臨床10年以上)
現役の獣医師、都内動物病院に勤務。腎臓病を中心に、食事療法で数多くの犬の健康寿命を延ばしてきた実績を持つ。専門的な医学的知見に基づき、愛犬に本当に必要なフードを厳選しています。


【ステージ別】月にかかる治療費のリアルなシミュレーション

「この先、いくらかかるんだろう…」

その不安を解消するために、まずは具体的な数字を示します。

前提条件

  • 体重5-10kgの犬を想定
  • 一般的な動物病院の価格帯(地域・病院により前後します)
  • ペット保険未加入の場合

【ステージ2:初期】月の治療費目安:8,000〜15,000円

病状
BUN 30-60、クレアチニン 1.5-2.5。症状はほとんどなく、元気・食欲もある。

月の内訳

項目頻度費用
再診料月1回1,500円
血液検査(BUN・Cre・P)月1回4,000-6,000円
療法食(腎臓サポート)毎日6,000-8,000円/月
合計11,500-15,500円

追加で発生する可能性

  • SDMA検査:+3,000円(初回のみ推奨)
  • 尿検査(UPC):+2,000円(3-6ヶ月に1回)

この段階の特徴
まだ薬は不要なケースが多く、「食事療法+定期検査」が中心。比較的負担は軽い。


【ステージ3:中期】月の治療費目安:20,000〜50,000円

病状
BUN 60-100、クレアチニン 2.5-5.0。食欲低下、嘔吐、体重減少などの症状が出始める。

月の内訳

項目頻度費用
再診料月2回3,000円
血液検査月1-2回4,000-8,000円
皮下点滴(病院)週2-3回2,500円×10回=25,000円
リン吸着剤毎日3,000-5,000円/月
吐き気止め必要時2,000-3,000円/月
療法食毎日6,000-8,000円/月
合計43,000-52,000円

自宅点滴に切り替えた場合
病院での点滴(週2-3回=月25,000円)を自宅点滴(月7,000-12,000円)に変更すると、月に約15,000円の節約が可能。

この段階の特徴
点滴の頻度が上がり、費用が急増。この時点で「自宅点滴」を習得できるかが、家計の分岐点。


【ステージ4:末期】月の治療費目安:50,000〜100,000円以上

病状:
BUN 100以上、クレアチニン 5.0以上。重度の食欲不振、頻繁な嘔吐、ぐったりしている。

月の内訳

項目頻度費用
再診料月3-4回4,500-6,000円
血液検査月2-3回8,000-12,000円
皮下点滴(病院)週3-5回2,500円×15回=37,500円
または入院点滴数日1日8,000-15,000円
リン吸着剤毎日5,000-7,000円/月
各種内服薬毎日5,000-8,000円/月
療法食・強制給餌用品毎日8,000-12,000円/月
合計68,000-82,500円

入院が必要になった場合
3日間の入院で5-10万円が一気に加算されます。

この段階の特徴
通院頻度が週3回以上になり、交通費も含めると月10万円を超えることも。「緩和ケア」への移行を検討する時期でもあります。


【年間でシミュレーション】1年でどれくらいかかる?

ステージ月平均年間
ステージ2(初期)12,000円144,000円
ステージ3(中期)40,000円480,000円
ステージ4(末期)75,000円900,000円

※検査や入院で一時的に高額になる月もあるため、実際はこれ以上になることも。


なぜ腎臓病はお金がかかるのか?

「他の病気より高い気がする…」

その直感は、正しいです。腎臓病が高額になる理由は3つあります。

①「治らない」から、治療が一生続く

腎臓病は、風邪のように「治る」病気ではありません。一度壊れた腎臓は、元に戻りません。

つまり、診断された日から、一生涯の治療が必要になります。

  • 心臓病:手術で治る可能性がある
  • 糖尿病:インスリンでコントロールできれば安定
  • 腎臓病:進行を遅らせるだけで、完治はない

この「終わりのない治療」が、累積で高額になる理由です。


②検査の頻度が高い

腎臓病は数値の変動が激しく、こまめな確認が必要です。

他の病気との比較

  • 健康診断:年1回(5,000円)
  • 心臓病:3ヶ月に1回(8,000円)
  • 腎臓病:月1-2回(4,000-8,000円×12ヶ月=48,000-96,000円/年)

この「検査代の積み重ね」が、家計を圧迫します。


③点滴の費用が大きい

ステージ3以降、週2-3回の点滴が必要になります。

病院での点滴
1回2,000-3,000円×週3回×4週間=24,000-36,000円/月

これが、治療費の中で最も大きな割合を占めます。


④療法食が高い

一般的なドッグフードの2-3倍の価格です。

価格比較(1ヶ月分・5kg犬)

  • 一般フード:3,000-4,000円
  • 腎臓病療法食:6,000-10,000円

「たかがフード」ですが、年間で3-6万円の差が出ます。


【獣医師の本音】治療費を賢く抑える3つのポイント

ここからが、この記事の本題です。

私は診察室で、「お金が厳しい」と打ち明けてくださった飼い主さんに、いつもこの3つを伝えています。


ポイント①:自宅点滴を習得して、通院費を1/3に削減

最大の節約ポイントはこれです。

病院での点滴(週3回の場合)
2,500円×12回/月=30,000円

自宅点滴に切り替えた場合

  • 輸液バッグ(500ml):600円×12回=7,200円
  • 針・消耗品:月2,000円
  • 合計:約9,200円

差額:月20,800円(年間約25万円!)の節約

「でも、自分で針を刺すなんて…」

その恐怖、よく分かります。私の患者さんも、最初は全員が怖がっていました。

でも、正しいやり方を学べば、誰でもできます。そして一度習得すれば、一生使える技術です。

この「自宅点滴」のやり方を、以下の記事で徹底解説しています。

➡【あわせて読みたい】【獣医師直伝】犬の自宅点滴を成功させるコツ|痛くない刺し方と失敗した時の対処法


ポイント②:無駄なサプリをカット――年間3-10万円の無駄を防ぐ

ネットで「腎臓病に効く!」というサプリを見かけたこと、ありませんか?

獣医師として、正直に言います

99%のサプリは、科学的根拠(エビデンス)がありません。

「でも、口コミで良いって…」

その口コミ、信頼できますか? 業者が書いているかもしれません。あるいは、プラセボ効果(思い込みで良くなった気がする)かもしれません。

サプリの平均価格:月5,000-10,000円
年間:6-12万円

この費用を、確実に効果のある「療法食」「薬」「検査」に回した方が、愛犬のためになります。

どのサプリが「本当に無駄」で、どれが「検討の余地あり」か? 有料noteで具体的な判断基準をお伝えしています。


ポイント③:「予防的食事療法」こそが最大の節約――ステージ2で止める技術

これが、最も重要です。

腎臓病の進行速度は、初期の対応で決まります。

ステージ2(初期)で適切な食事療法を始めれば、ステージ3への進行を2-3年遅らせることができます。

もしステージ2で2年間維持できたら:

  • ステージ2の治療費:月12,000円×24ヶ月=288,000円
  • ステージ3に進行した場合:月40,000円×12ヶ月=480,000円

差額:192,000円の節約(しかも愛犬の苦痛も減る)

「初期だから、まだ大丈夫」と油断して、安いフードを与え続けると――半年後、ステージ3に進行し、月の治療費が一気に3倍になります。

初期こそ、お金をかけるべきなんです。

療法食に月6,000円使うことで、将来の月3-5万円の治療費を防げる。これが「予防的投資」です。

具体的にどんな食事をどう与えるか? グラム単位のトッピング表を、noteで公開しています。

➡ [【獣医師監修】愛犬の腎臓病ケア完全攻略マニュアル(note版)の詳細はこちら]

➡【あわせて読みたい】【臨床10年以上】獣医師が選ぶ犬の腎臓病療法食ランキング2025|食べない時の救世主


ペット保険は使える? 入るべき?

「今からでもペット保険に入れば…」

残念ですが、腎臓病と診断された後では、ほとんどの保険に加入できません。

そして、診断前に加入していても:

多くのペット保険の落とし穴

  • 慢性疾患は「補償対象外」または「更新時に除外」される
  • 療法食は補償されない
  • 通院補償に「年間の上限額」がある(年20-30万円など)

結論
ペット保険は「突発的な高額医療(手術・入院)」には強いですが、「一生続く通院治療」には弱い。

既に腎臓病と診断されているなら、保険より「治療費専用の貯金」を始めた方が現実的です。


「お金がない」と正直に獣医師に伝えてもいい

診察室で、「お金が厳しいんです」と言うのは、勇気がいりますよね。

「愛情がないと思われるんじゃないか…」

思いません。絶対に。

私たち獣医師は、毎日何十人もの飼い主さんを診ています。その中で、経済的に余裕のある方ばかりではありません。

むしろ、正直に予算を伝えてくれる飼い主さんの方が、現実的な治療計画を立てやすいんです。

こう伝えてください

「先生、正直にお伝えします。今月の治療費の予算は○万円までです。その中で、最優先すべき治療は何でしょうか?」

そう言ってもらえれば、私たちは「では、今月は血液検査とリン吸着剤を優先して、追加の検査は来月に回しましょう」と提案できます。

一緒に、計画を立てることができます。

一人で抱え込まないでください。


【まとめ】治療費の不安を「知識」で乗り越える

腎臓病の治療費は、確かに高額です。

でも、「知識」があれば、その負担を大幅に減らせます。

この記事で学んだこと

  • ステージ別の月額治療費の目安
  • 自宅点滴で年間25万円節約できる
  • 無駄なサプリをカットして年間6-12万円節約できる
  • 初期の食事療法が、将来の高額治療費を防ぐ

でも、この記事では伝えきれなかったことがあります。

  • 自宅点滴の「具体的なやり方」(針の刺し方、温度管理、漏れた時の対処)
  • トッピングの「グラム単位の分量表」(体重・ステージ別)
  • 検査の「削っていい項目」と「絶対削ってはいけない項目」
  • 夜中の緊急時、「病院に行くべきか」の判断基準

これらを知っているかどうかで、年間の治療費は10-30万円変わります。

そして何より――

無駄な再検査、高額な入院を防げます。


一回の検査代で、一生分の安心を。

私の有料note『【獣医師サクの腎臓病完全マニュアル】愛犬との残された時間を、笑顔で過ごすための全技術』では、

✅ 自宅点滴の完全マニュアル(痛くない刺し方・温度管理・トラブル対処)
✅ 体重・ステージ別トッピング分量表(計算不要)
✅ 検査数値の「本当の」読み方(パニックにならない推移管理術)
✅ 治療費を賢く抑えるための「獣医師との付き合い方」
✅ 診察室では聞けない本音のQ&A(安楽死の考え方含む)

すべてを、包み隠さず公開しています。

価格:1,980円

これは、血液検査1回分、病院での点滴1回分の費用です。

でも、この知識があれば、

  • 自宅点滴を習得して年間25万円節約
  • 無駄なサプリをカットして年間10万円節約
  • 適切な食事管理で、ステージの進行を2-3年遅らせる

「もっと早く知りたかった」と後悔する前に。

今夜から、愛犬のため、そして家計のためにできることを始めませんか?


▼ 詳細はこちら

➡ [【獣医師監修】愛犬の腎臓病ケア完全攻略マニュアル(note版)の詳細はこちら]


※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個別の症状や治療方針については、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

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